行政法

行政立法をわかりやすく解説!!覚え方のポイントは国民の権利義務!?

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行政立法をわかりやすくまとめると、国会が制定する法律を補完し、社会の変化に柔軟に対応するために、行政機関が法律に基づいてルールを作る行為のことをいいます。

行政立法は、国会が制定する法律とは異なり、行政機関が法律の委任に基づいて制定する法規範です。

成り上がリーガルポイント
  • 法規命令:国民の権利義務に直接影響を与える(政令、省令、内閣府令、規則)
  • 法規命令の法的根拠:委任命令は必要、執行命令は不要
  • 行政規則:行政機関の内部ルールを定める(訓令、告示、通達)
  • 行政規則の法的根拠:不要

法規命令、行政規則をそれぞれまとめると下記のようになります。

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行政立法をわかりやすく解説

行政立法とは、行政機関が法律の委任に基づいて、法規命令や行政規則といったルールを作ることをいいます。

「法律は国会が作るんじゃないの?」と思った方もいるかもしれませんが、その通りです。
憲法では、国会を「唯一の立法機関」と定めています。

しかし、国会が作る法律だけでは、社会の隅々まで細かくルールを定めることはできません。
そこで、国会は、ある程度の枠組みを定めた上で、具体的な内容は行政機関に任せることがあり、これを「委任立法」といいます。

そもそも細かい部分は国会よりも行政機関の方が詳しいかつ、法律を制定するには非常に時間がかかるため、一部が認められています。

行政機関は、この委任立法に基づいて、より具体的なルールを定めることができ、これを行政立法と呼びます。

なぜ行政立法が必要なのか

先ほども出てきましたが、行政立法が必要な理由は、主に以下の3つが考えられます。

行政立法が必要な理由
  1. 専門性:行政機関は、それぞれの分野の専門家が集まっているため、より専門的な知識に基づいたルールを作ることができます。
  2. 迅速性:行政立法は、法律を改正するよりも迅速にルールを改正できるため、社会の変化に柔軟に対応することができます。
  3. 効率性:行政立法によって、国会は、より重要な政策決定に集中することができます。

行政立法は、法律と似ていますが、いくつかの点で異なります。

区分 法律 行政立法
定義 国会が制定する法規範 行政機関が制定する法規範
根拠 憲法 法律(委任立法)
制定主体 国会 行政機関
効力 原則として国民全体を拘束 原則として特定の分野や対象を拘束
民法、刑法、会社法など 食品衛生法施行規則、道路交通法施行規則など

法律と行政立法の違いを理解しておきましょう。

行政立法をわかりやすく | 行政立法の種類

行政立法は、「法規命令」と「行政規則」の2種類に分類されます。

法規命令 | 国民の権利や義務に直接影響を与えるルール

法規命令とは、国民の権利や義務に直接影響を与える行政立法のことです。

法規命令には、以下の種類があります。

法規命令
  • 政令:内閣が制定する
  • 省令:各省大臣が制定する
  • 内閣府令:内閣府設置法に基づき、内閣総理大臣が制定する

道路交通法に基づいて、信号機の設置基準や運転免許の取得方法などを定める「道路交通法施行令」や、食品衛生法に基づいて、食品添加物の使用基準や食品の製造方法などを定める「食品衛生法施行規則」などが法規命令に該当します。

行政規則:行政機関の内部ルール

行政規則とは、行政機関の内部組織や事務処理に関するルールを定めた行政立法のことです。
行政規則には、以下の種類があります。

行政規則
  • 訓令:上級行政機関が下級行政機関に対して発する
  • 告示:行政機関が一般国民に対して周知させる
  • 通達:上級行政機関が下級行政機関に対して、法令の解釈や運用について通知する

例えば、文部科学省が学校の先生たちに向けて、各教科の目標や内容、指導方法などを定める「学習指導要領」や、国や地方公共団体が発注する工事や物品の調達について、入札参加者を募集する「入札公告」などが行政規則に該当します。

法規命令と行政規則の違い、覚え方

法規命令と行政規則の違いは、簡単に言うと、法規命令は「国民の権利や義務に直接影響を与えるルール」、行政規則は「行政機関の内部ルール」です。

例えば、道路交通法施行令は、信号無視をすると罰金が科せられるというルールを定めているため、法規命令です。
一方、学習指導要領は、学校の先生たちが授業を行う際の指針となるものであり、国民の権利や義務に直接影響を与えるものではないため、行政規則です。

区分 法規命令 行政規則
効力 国民全体を拘束 行政機関内部を拘束
根拠 法律の委任 法律の委任または行政機関の自律権
制定主体 内閣、各省大臣 行政機関の長
道路交通法施行令、食品衛生法施行規則 学習指導要領、入札公告

まとめ

行政立法とは、国会が制定する法律を補完し、社会の変化に柔軟に対応するために、行政機関が法律に基づいてルールを作る行為です。
行政機関は、それぞれの分野の専門家が集まっているため、専門的な知識に基づいたルールを迅速かつ効率的に作ることができます。

行政立法は、国民の権利や義務に直接影響を与える「法規命令」(例:政令、省令)と、行政機関の内部ルールを定める「行政規則」(例:訓令、告示)の2つの種類があります。

行政立法は、社会の変化に柔軟に対応できるというメリットがある一方で、国民の意見が反映されにくい、行政機関が恣意的に運用する恐れがある、法律との整合性が問題となるといったデメリットも存在します。

そのため、行政立法は、司法審査、国会による統制、世論による統制といった複数の方法でチェックされています。

国民の権利義務というところに注目していくと、行政立法の理解が深まると思います。

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